今月の1冊【2024年11月】
『黒部の谷の小さな山小屋』
星野 秀樹/写真・文 アリス館
( 今月のテーマ「くろ」 より)

トロッコれっしゃにのって、山(やま)おくへいきます。そしてだんがいぜっぺきの けわしい山みちをのぼり、くらいトンネルをとおって、まだまだずっとのぼると、山小屋(やまごや)があります。 ここは阿曽原温泉小屋(あそはらおんせんごや)。たかい山にはさまれた、黒部(くろべ)のたにぞこにたつ ちいさな山小屋です。 7月のなかばに小屋をあけ、10月のおわりまでおきゃくさんをうけいれています。それいがいの11月から6月は小屋はありません。おどろくことに まいとし、つかうきかんだけ小屋をつくって、おわったらかいたいしてなくしてしまうのです。そうしないと山のしゃめんからなだれおちる たいりょうのゆきに おしつぶされてしまうのです。 しょくにんさんたちが、てつのおもいはしらをかつぎながら小屋をつくっていくようすや、なつになってにぎわう山小屋のようすや、やくめをおえて かいたいされていくようすが たのしいです。 あなたも山小屋に いきたくなってしまうかもしれませんよ。 |