YAおすすめ今月の1冊【2024年10月】
『この空のずっとずっと向こう』
鳴海 風/作 おとないちあき/絵 ポプラ社

江戸時代の末期
そらは明るく好奇心にあふれた少女、町医者の父の手伝いをしながら近所の人たちとも親しんでいます。偶然出会った少年大六は、代々外国のことを研究する学者の家の子で、英語を学んでいました。大六と話すうちにそらも英語に興味を持ち始めます。そして次第に、そらの眼と心は遠い外国に向けられていくのです……
まだまだ外国はずっと遠く、しかも女子の地位の低い時代、女の子が自分の思いを大切に持ち続けしっかり歩んでいく姿は、日本が新しい世界に進んでいくようで気持ちよく爽やかです。
日本初の女子留学生としてアメリカに渡った5人うちの一人、吉益亮子をモデルにした話。