YA新着図書の紹介【2025年7月~9月】
『そして砂漠は消える』
マリー・パヴレンコ/作 河野 万里子/訳 静山社

この物語は現代ではなく、木も動物も水も無くなってしまった未来の物語です。
砂漠の民として生きる12歳の少女サマァ。 サマァたちが生きるためには水の代わりとなる水ゼリーやプロテインバーなどの加工食品、酸素ボンベが必要です。それを手に入れて来てくれるのは男性だけがなることができるハンター。
彼らは何カ月もかけ砂漠を歩き、時には命を落としながら木を探してくるのです。
必死で探してきた木を売って、食べるものや酸素ボンベを買うことがでるので、ハンターたちはみんなの英雄です。
小さなころからハンターに憧れていたサマァはみんなにばれないようにコツコツと準備をし、ハンターたちの後を追いかけます。 しかし、すぐハンターたちを見失ってしまい迷子。さらに怪物にも遭遇してしまい、大きな怪我を負ってしまいます。
日に日になくなる食糧、無力な自分、孤独。それでもサマァは前を向き、生きることを諦めません。
水や植物・動物たちがいて、当たり前に電気がつく暮らしを一度振り返ってみようとも思える一冊です。
7月から9月のYA向け新刊
- 『高校受験で成功する!中学生の「合格ノート」教科別必勝ポイント55 改訂版』 小澤 淳/監修 メイツユニバーサルコンテンツ
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『スラムに水は流れない』 ヴァルシャ・バジャージ/著 あすなろ書房
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『シンプルとウサギのパンパンくん』 マリー=オード・ミュライユ/著 小学館
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『わたしは食べるのが下手』 天川 栄人/作 小峰書店
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『血ぬられた都市伝説』 最東 対地/ほか著 汐文社
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『AIに書けない文章を書く』 前田 安正/著 筑摩書房
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『ロアルド・ダールコレクション 21 ビリーと森のミンピン』 ロアルド・ダール/著 評論社
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『ここから出して』 菊地 秀行/ほか著 汐文社
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『あの子を自由にするために』 アン・クレア・レゾット/作 岩波書店
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『大学図鑑! 2026』 オバタ カズユキ/監修 ダイヤモンド社
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『正しい目玉焼きの作り方 きちんとした大人になるための家庭科の教科書 増補版』 毎田 祥子/ほか監修 河出書房新社
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『わたしは、跳ぶ! トランポリン部』 濱野 京子/作 新日本出版社
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『あいだのわたしたち』 ユリア・ラビノヴィチ/作 岩波書店
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『サンショウウオの歌が聞こえてくるよ 生物部』 森川 成美/作 新日本出版社
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『そして砂漠は消える』 マリー・パヴレンコ/作 河野 万里子/訳 静山社
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『さあ目をとじて、かわいい子』 サリー・ニコルズ/作 偕成社
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『森のユキヒョウ』 C.C.ハリントン/作 岩波書店
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『世界の力関係がわかる本 帝国・大戦・核抑止』 千々和 泰明/著 筑摩書房