YAおすすめ今月の1冊【2025年10月】
『こんな部活あります あしたをみがけ 姫川中学校みがき部』
横沢 彰/作 佐藤 真紀子/画 新日本出版社

「みがき部」ってどんな部活?と思ったみなさん。 ずばり!海岸や川で拾った石をみがき上げていく部活です‼ 教室でなんとなく自分の居場所がないなと感じていた中学1年生の灯可理(ひかり)は、海岸でキラキラ光る石を拾ったのをきっかけに、ひょんなことから「みがき部」に入部することになりました。 やさしい先輩や個性豊かな同級生たちと出会い、“いっしょにいるけど、みんなそれぞれ。でも分かり合っている”という空気にふれ、自分らしくいられる居心地の良さを感じていました。 ところが、秋の文化祭に向けて作品作りにいそしんでいたある日、同級生が突然部活を辞めたいと言い出して… このお話は、新潟県に実在する糸魚川(いといがわ)市立糸魚川中学校の研磨部(けんまぶ)を参考にした物語です。研磨機(けんまき)、紙ヤスリ、手みがきなどいくつもの工程を経ると、そのかがやきはまるで宝石のよう!石だけではなく、貝がらやシーグラス(海岸に落ちているガラス)も作品にしていて、とっても楽しそうです! 石は一つひとつ色も形も性質も様々。なんだか私たちと似ているかもしれませんね。もしかしたら、どこかに自分に似た石があるのかも? |