鎌ヶ谷市立図書館 ロゴ

YAおすすめ今月の1冊【2025年7月】

『ちくまQブックス 猫と考える動物のいのち 命に優劣なんてあるの?』 
 木村 友祐/著 筑摩書房

 
 
 
 
一緒に住んでいる2匹の猫(著者は猫たちを先生と呼んでいる)を通して、共に生きるネコや動物たちも幸せになるにはどうしていけば良い?と投げかける本作。
第1章はのほほんとした猫たちのとの日常ですが、章が進んでいくごとに野生に住む動物について、家畜の生涯についてと、中にはグッと胸に突き刺さるようなあまり考えたくないと思ってしまう話もでてきます。
命はみんな平等なのに、それを私たち人間が操ってしまってよいのか・・・善悪は考える人によって違うかもしれませんが、それを考えることも命を頂く私たち人間の責任なのかもしれません。
重たい話だなと思うかもしれませんが、人間代表の著者の優しさが詰まった1冊でもあるので、途中で手を止めず、最後まで読んでもらいたいです。

『ちくまQブックス』は、「なぜ(Question・クエスチョン)から探求(Quest・クエスト)へ」をコンセプトにした10代のノンフィクション読書を応援するシリーズです。
 「なぜ?」「どうして?」とふっと思うことは、大人になってもたくさんあります。けれど、忙しい毎日の中ではそのままにしてしまうことも少なくありません。
ちょっとの「なぜ?」を大切にできたら、知らなかった世界を色々知ることができ、未来の自分の可能性が広がるのではないでしょうか。

さあ、あなたの「なぜ?」探してみませんか?