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郷土の資料 ~鮮魚街道(なまかいどう)とは~【2025年1月】

鮮魚街道(なまかいどう)とは?

銚子沖や鹿島灘で取れた鮮魚(鰯、鯖、鯛、鱸、鮃、鰹など)を銚子から江戸に運ぶための輸送路です。水量の多い5月~7月は銚子から関宿廻りで利根川から江戸川を使い日本橋まで魚を運んでいましたが、8月~4月は水量が少なく大型の船で利根川を遡ることが困難なため途中で荷揚げされ陸路を使って運んでいました。当初は木下から行徳までの道を利用していましたが、輸送の手間や時間の短縮を理由に布佐から松戸までの抜け道を使うようになりました。
この陸路を鮮魚街道(なまかいどう)とも呼ぶようになりました。

参考:『Cityかまがや97年新春号』 Cityかまがや編集室

 

関連資料

鮮魚街道についての資料

  • 『鎌ケ谷市史 中巻』鎌ケ谷市教育委員会/編集(C1.210)
     517ページに鮮魚の輸送について使用された街道4本のルートの図版あり。

  • 『鎌ケ谷市史 別巻』鎌ケ谷市教育委員会/編集(C1.210)
    117ページに木下街道が「鮮魚街道」ともよばれていた時期があったとの記述あり。

  • 『鎌ケ谷市史 資料編V』鎌ケ谷市教育委員会/編集(C1.210)
    221ページからの「ムラの道」にて木下街道を「生街道」といった記述あり。

  • 『利根川と木下河岸』山本 忠良/著 崙書房(C7.250)
    161ページより「鮮魚街道(なまみち)考」の記述あり。

  • 『歴史の道調査報告書集成17 関東地方の歴史の道7』 海路書院(C0.682)
    345ページより「なま道」についての説明あり。

  • 『大利根百話』 建設省関東地方建設局/監修(C7.517)
    88ページに「江戸時代の鮮魚と輸送路」記述あり。

  • 『房総の街道繁盛記』 山本 紘太朗/著 崙書房(C0.291)
    255ページより「鮮魚街道」に布佐から松戸までのルートの説明、銚子から布佐まで鮮魚を運んだ船の図録あり。
    木下街道の方では鮮魚を取り扱った記録が見当たらないと言う記述があり。

  • 『図説千葉県の歴史』 三浦 茂一/責任編集 河出書房新社(C1.210)
    171ページの近世の房総交通図に布佐から松戸までのルートが地図上で表示されて、174ページに「鮮魚街道」の記述あり。

  • 『千葉県の歴史 通史編 近世2』千葉県史料研究財団/編集(C1.210)
    34ページに「海と川の船運」に鮮魚を運ぶための高瀬舟と艜(ひらた)船の写真あり。38ページに「鮮魚街道」の記述あり。

  • 『成田みち今昔』森田 保/編著 崙書房(C7.291)
    40ページに「なま街道」の記述あり。

  • 『あびこ歴史散歩』 我孫子市教育委員会/編集 (C3.291)
    67ページに「なま街道」の記述あり。

  • 『松戸史談』44号~46号 松戸史談会/編集(C3.210)
    3号にわたって当時の鮮魚街道を歩く企画が掲載されている。

  • 『東流山研究』第27号 流山市立博物館友の会事務局/編集 崙書房(C3.210)
    102ページに「布佐・松戸間の鮮魚街道を歩く」という現在の鮮魚街道の簡素な地図と距離、交通機関、施設などあり。

  • 『かまがやの歴史あれこれ』 鎌ケ谷市郷土資料館/編(C1.210)
    10ページに「鮮魚街道」の記述あり。 

  • 『歴史講演会』第4回 鎌ケ谷市郷土資料館/編(C1.210)
    昭和62年11月7日に印西町史編集委員の山本忠良先生の講演「魚を運ぶ道~鮮魚街道と鎌ケ谷」が収録されている。

  • 『鎌ケ谷のあゆみ』4訂版 鎌ケ谷市郷土資料館/編 崙書房(C1.210)
    82ページになま街道の載っている地図あり。

  • 『千葉県の街道と道標』5 明石 護/著(C0.682)
    60ページから「鮮魚街道」を2012年に踏破した時の記録、道標、地図(Googlemap)が収録されている。