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今月のスタッフ一押し本
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『駅鈴(はゆまのすず)』 久保田 香里/著 くもん出版


今から1300年も昔の奈良時代。 国家の大事を伝える命を受けた使者は、駅鈴(はゆまのすず)を鳴らしながら駅家(うまや)に用意された馬を乗り継いで、重大な報せを運んでいく。 駅家はそのような使者たちが休息したり馬を乗り換えたりする重要な役目を負っていた。 主人公の13歳の少女小里が生まれ育ったのは、近江の国(現在の滋賀県)の駅家。小里はこの駅家の仕事に誇りを感じ、いつか自分も駅子(うまやのこ)に、そして駅長(うまやのおさ)になりたいと憧れていた。しかしこの時代、女がなれるわけがない。 そんな中、京からきた若い使者、井上若見は小里の強い思いを理解し、何かと支えてくれる。 そんな若見へほのかな想いを抱きつつ、女性の仕事選びがままならない時代の中で、小里は夢に向かって困難を乗り越えようと進んでいく。 遥か古代を舞台に繰り広げられる若者たちの青春の物語は爽やかで清々しい。